ラクナ脳梗塞とは
1.増えているラクナ梗塞
日本人の脳卒中による死亡率は年々低下してし、ますが、「ラクナ梗塞」と呼ばれるごく小さな脳梗塞が急増し、脳卒中を起こしても死亡しないケースが多くなっています。
現在では脳卒中の約半分がラクナ梗塞だといわれ、死に至るような重症の脳卒中が減り、軽症の脳卒中が増えているのです。
軽症といっても、後遺症を残すことがあるので安心ができません。「ラクナ」というのはラテン語で「小さな空洞」という意味で、脳の梗塞を起こした部分が空洞になるため、この名前がつけられています。
ラクナ梗塞は脳の深部で起きるのが特徴で、老化や高血圧などによって動脈硬化が進行すると血管が詰まり一般に3から7mm程の小さな梗塞が見られます。これは診断技術の進歩によるものでCTでは直径5mm以上、MRIなら1mmの梗塞が発見できます。このような小さな脳梗塞が日本人に増えているのは、社会の高齢化が進んだことも重要な要因で、例えば、50才代の脳梗塞の発生頻度は、人口1万人1に対して20人程度ですが、80才代では200人程に急増し、大部分がラクナ梗塞が占めています。つまり日本では、高齢者の占める割合が増えたために、必然的に発生頻度も高くなってきたと考えられます。